もしもコロナがなかったら。

皆さん、こんにちは。
プレハネのまなみです!


今までこういった雑念系の記事は書いたことがありませんでしたが、自分の中での区切りとして少し書かせていただけたらと思います。



2020年5月8日。


この日は私にとって人生が何かしら変化するであろう「締め切り日」でした。

そう、オーストラリアのワーキングホリデーのビザを取っていたのです。

私とゆきが日本を出発する時に当初は先に2人でオーストラリアに行って旅の資金を作り、それから世界一周に出かける予定でしたが、事情が変わりお金を用意できたので先に世界一周へ行くことになりました。

私は以前、カナダでワーホリの経験があります。

日本以外の国に住み、多言語を使ってこれまでとは違う環境で友達をつくる、仕事をする、何をするにも1つ1つが刺激的で、このワーホリの制度はこの上なく有意義で貴重な経験でした。

今回はタイミングが重なったので資金作りという側面も持たせて予定していましたが、お金なんか十分に稼げなくともそれ以上の価値があるのが、本来のワーキングホリデーの姿だと思います。

ですので、ゆきとの世界一周が終わった後はゆきは日本で就職活動、私は1人でワーホリに行く予定でした。



2020年5月8日。


私が持っているワーキングホリデーのビザはこの日を持って失効となります。

世界一周より先に行く予定だったので早めにビザを取得していました。



大使館に問い合わせたところ、このビザを使用してオーストラリアに入国をしていないのであれば、再度お金を払ってビザは再申請できるとのことでした。

ですが、問題はコロナですね。

世界中でパンデミックを引き起こしたコロナ、いつ完全に終息するかなんて分かりません。オーストラリアも未だにワーホリで滞在している人はなるべき帰国を促しており、これからの渡航は不可のまま。

いつ国境が開くかも分からなければ、雇用情勢の回復もしばらくは見込めないでしょう。

SARSが大流行したときも終息までに8カ月、リーマンショックの時は雇用や経済の回復は数年かかっています。


結論からいうと、オーストラリアのワーホリは諦めました。

このワーホリに行けていたら、今後の人生になにかしら変化をもたらしてくれる時間や経験があったはずです。カナダのように。

理想としてはカナダ、オーストラリア、スペインの3カ国にワーホリ行きたかったな。



ワーホリを諦めた理由。

1年近く海外放浪していた私が言うのもなんですが、やはり日本での生活の地盤もある程度固めていかないとなとは思うのです。

日本で勤めてワーホリの為に退職し、帰国してからまた勤めては今回の旅の為に退職し。

これまで大した職歴なんて何もないのです。

ワーホリができるようになるまで時期を待つのも一つの手かとは思いますが、時期の目途が立たないんですよね。

ワーホリができる上限の年齢も迫ってきてるし。

きっと私以外にも同じような方、沢山いらっしゃるんじゃないでしょうか。

実際に南米の空港でも「カナダでワーホリ中に旅行してたらこんなことになったので、このまま日本に帰ります。家や荷物は現地の友達に任せてきました」と、途中で中断して帰国する方とも出会いました。


「コロナがなかったら。」


コロナが流行り初めてから、誰しもが一度は思い一度は口にしたこともある言葉じゃないでしょうか。

私も「コロナがなかったら最後まで世界一周の旅を終えて、オーストラリアにワーホリ行けたのに」と思ったりしました。

人生の予定と言ってしまえば大袈裟かもしれませんが、その人生の予定も狂ってしまいました。

・買い物に行けない。
・友達に会えない。
・花見も出来なかった。
・旅行もキャンセル。
・仕事もなくなった。

あるいは、大切な人を亡くしてしまった。

皆さん、どこかしらで必ず我慢をしたり辛く悲しい思いをしていることと思います。


ですが「これだから中国人は嫌いだ」とか言う発言を身近な人から聞いたときに、更に悲しくなりました。

中国人とひとくくりにしないで欲しい。
日本だって同じように十人十色。
人による。それしかない。


中国にも大勢の被害者がいます。

同じアジア圏の方々に対して「中国のせいで他のアジアの方々が欧米で差別を受けたと聞きました。本当に申し訳ない」と涙ながらに中国人が語っている動画も見かけました。

中国政府を責めるならまだしもですね。



そして、今この状況で生活が好転してる人なんて殆どいないと思うんです。

日々自粛が強いられて私も殆ど家にいます。



今は世界が暗くとも、アフターコロナはきっと明るい。


・こんな時だからこそ、有意義に勉強をしてみる。
・効率化を図ってテレワークの導入。
・自粛期間中に思い切ってダイエット。
・互いに協力しあって、人様に迷惑をかけない。
・収入が減ったからこそ貴重なお金の使い道をよく考えてみる。
・本業以外で収入を得る方法を考える。



暗くなっている今、動いている人は動いています。

まずはコロナの終息を願うばかりですが、人は希望がないと頑張り抜くことはできません。


アフターコロナはこれまで日常的だった、友人とのランチや飲み会、買い物や旅行なども以前よりも嬉しく感じるはずです。

旅行なんかにおいては「この生活が終わったらどこに旅行行こうかな」だなんて思いながら私達のブログを読んでいただけたら大変うれしく思います。


例えば自粛期間中の勉強が功を奏して出世したり、事情を立ち上げたり転職したり「今」が大きな転機となり人もいるでしょう。


それ以前にいつも通りの生活すら嬉しく感じるでしょう。


大小なんて関係ないんです。
ただ、アフターコロナを早く覗き見したくなるような時間を今送ることができたら良いなと思います。

そんな未来を創ることが出来るかどうかは、今にかかっています。


「もしコロナがなかったら」と言いたくなる気持ちも当然皆あるでしょうし、私もあります。

大勢の命を奪い苦しめたコロナに感謝なんかはありません。「コロナがあったからこそ~」なんて言うつもりは微塵もありません。

でも皮肉なことに、コロナによって得た気付きはあります。この気付きは人それぞれでしょう。



その気付きを得て行動にうつし、アフターコロナを少しでも明るいものにしていきたいと思います。

私はワーホリは諦める決断に至りましたが、「オーストラリアで得たであろう成長」を諦めるつもりはありません。

今出来ることから頑張ります。

これまでの当然すぎた生活がいかに幸せだったか、その生活をもう一度取り戻した際にはみんなで存分に喜びを分かち合いたいですね。

もう少しだけ世界が一緒に闘って、かつての日常を取り戻せるように。

1日でも早く平穏な世界に戻りますように。