皆さん、ブナズィア!(沿ドニエストルの挨拶)
プレハネのまなみです!
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さて、今日は未承認国家、沿ドニエストル共和国に行こうと思います!
私は未承認国家を訪れるのは今回が初めてなのでワクワク!
ゆきはコソボとか行ったことあるね!
初めに、国として認められるためには「領土・国民・主権」という3つが重要な要素となります。ですが、世界にはこの3つの条件を満たしていても国際的に承認されず、独立を果たすことが出来ていない「未承認国家」が存在します 。
ではなぜ、国際的に承認されないのか?
それは歴史的な背景や、対立問題が複雑に絡んでいるために一言で説明することは到底難しく、それぞれの未承認国家にそれぞれの理由があるようです。
私たちが滞在しているモルドバのキシナウから沿ドニエストル共和国のティラスポリへはバスが出ています!
ですが、沿ドニエストルは観光客は日帰りの観光のみ許可されているので、宿泊はできません!
まさに「1日で脱出せよ!」のミッション状態。
実際はさほど見るものないので、2日いる方が難しいですが(オイ)
バスターミナルは中央市場の近く!
この市場はどことなく中央アジアらへんに似た雰囲気がありました。
そして、バスターミナルに到着し、チケットを購入!
どのバスですか?って聞いても漠然と「赤いやつ」としか教えてくれなくて、多少困惑(笑)
キシナウからティラスポリへの行き方はこちらを参照してください。
【モルドバ-沿ドニエストル】キシナウからチラスポリへの行き方の解説!
中はこんな感じなので、バスというよりはバンですね。
半分くらい埋まった状態で出発しますが、途中でお客さんを沢山拾うので最終的には満員になっていました。
何とも無機質な車窓。
ちょっと良い感じな門(笑)
ヨーロッパは割とどれだけ田舎に行っても、道がしっかり整備されているので悪路で酔うことはないので安心です。
バンに乗って2時間、ティラスポリに到着しました。
まずは両替。
到着したバスターミナルでユーロやモルドバレウなどから両替ができます。
そして、バスターミナルから中心地に向かって歩きます。
なんだか日本の秋を見ているような哀愁漂う道。
沿ドニエストルの小銭は今では普通の硬貨が使用されていますが、以前はプラスチックコインが流通していました。
プラスチックコイン・・・
何それ、珍しい!!
私もゆきも欲しくなったので、銀行でコインだけ両替してもらうことに!
「え、でも余分には別に欲しくないしな。いくら分両替したらいいかな…」と少し悩んでいたら、銀行のお姉さんが
「コンプリートセットが欲しいのかしら?
何セット欲しいの?」
と何とも気の利いたことを言ってくれたので、2セットお願いしまいした(笑)
ジャン!!!!
可愛い!!!
プラスチックのコインなんて見たことないので斬新ですが、珍しくて軽いし是非どこかの国で採用されてほしい♡
コンプリートセット…(笑)
やはり観光客がよく欲しがるのかな?(笑)
無事プラスチックコインを入手できたので、街ブラへ!
右側にある螺旋階段を登って、上の鐘を鳴らせるかと思ったのに階段には立ち入りができないよう柵がしてあったので断念。
そして奥に見えるこの正教会・・・
廃墟なのかと思うほど荒涼としていました。
恐らくもう人が立ち入れない感じ。
少し近づこうとしたら、この2匹の縄張りなのかめちゃくちゃ吠えて威嚇されたのでこちらも断念(笑)
このあたり、結構野犬が多かったのですが、割と狂暴性がありそうな犬ばかり…。狂犬病とか怖いので不用意に近寄らないほうが良さそうです。
お、ニャンコパラダイス🐈!
何でこんなに集まってるのかなと思ったら、ペットショップの前でした!
餌皿があったので、ご飯食べさせてもらってるのね^^
動物がいると期待して入りましたが、生体はハムスターとデグーのみ。
ヨーロッパは犬猫などの生体販売を禁止している国も多いですが、このあたりもそうなのかな?
歩いていてもなんか不思議なこの町。
本体はボロボロなのに、玄関だけやたらピカピカな建物とか
肝心な1段目(?)はしごに登るまでをめっちゃ頑張らないと辿りつけない梯子とか(笑)
ケインコスギとかじゃないと無理ちゃう?笑
ふと入ったスーパーには、万引き犯の写真が展示されていました。
モルドバではスーパーは殆ど見かけませんでしたが、こちらでは何軒もありました。
そしてやはり思ったのが、売ってるものが中央アジア!!!
この手前のリスのシリーズのアイス、キルギスで食べたなぁー!
中央アジアでずっと飲んでいたfuze tea(上段)。
数カ月前のことなので懐かしく感じます。
ゆきはスニッカーズの詰め合わせが安かったので買ってました(笑)
1月中旬だというのにレジの人は未だにサンタの帽子でクリスマス仕様(笑)
ティラスポリはですね・・
事前に観光スポットを調べては来たんですが、見事に惹かれる場所が全然なかったんですよね(涙)
なので2人ともマップに全然ピン止めできず、ただただ歩く(笑)
中途半端にやってるクリスマスマーケット(笑)
こんなに過疎ってるのに、テレビ局らしきものが撮影に来てました(笑)
マトリョーシカらしいものがあるのは、やはりロシアが近いことが影響しているんでしょうか。
沿ドニエストルで唯一見ておきたかった場所がこちら。
ドニエストル川です。
撮影している場所がピンポイントではありませんが、このドニエストル川で隔てた東側が沿ドニエストル共和国、西側がモルドバ国となっています。(それでも未承認国家なので国際的にはモルドバの中にあるという認識)
川沿いに公園や広場があり、犬の散歩やランニングをしていたりと地元の人に親しまれている場所のようでした。
道路を挟んだ向かいにある広場。
左側にある旗は沿ドニエストルのことを承認している国の国旗です。
沿ドニエストルは現在5つの国から承認されていますが、実はその5つの国も全てが未承認国家。
認められていない国家同士、傷の舐めあいと言えば響きが悪いですが、そうすることで国家として保てる尊厳が互いにあるのでしょう。
今までの人生で歩道のブロックを敷き詰めてる現場に初めて出会いました!
下はコンクリートとかで塗り固めてるのかと思ったのに、ただ敷き詰めているだけなのね!
そして、意外にも映画館があったことに驚き(笑)
ちゃんと公開されたばかりのアナ雪2も上映されているようでした。
沿ドニエストルの中でここティラスポリは唯一の市。他には9つの町と2つの集落のみで成り立っているそうです。
せっかくなので、ティラスポリモニュメントの前で写真。
著作権が心配になるお店たち(笑)
こんな感じでティラスポリの街ブラ観光は終了です!笑
キシナウから来たときに見えた門やお城っぽい建物があり、そこまで行けばより見応えはあったのでしょうが、徒歩圏ではなかったので諦め。
沿ドニエストルの滞在時間は3時間でしたが、それでも十分でした。
帰りも同じ手順でキシナウまで帰ります。
来た時には沿ドニエストル共和国への入国手続きがありましたが、帰りにモルドバに入る際は入国手続きはありませんでした。
沿ドニエストル自身は「国」として掲げているので、入国手続きを設けているのだと思いますが、モルドバに入る際に入国手続きがないということはモルドバは沿ドニエストルを国だと認めていないことが強くうかがえました。
ちょっぴり切ない・・・。
初めての未承認国家の訪問、貴重な経験でした。
恥ずかしながら、今回の旅に出るまで「未承認国家」というものがあるってことすら知らなかったのでね。
是非みなさんも機会があれば行ってみてください!(ただし、このような国で怪我や病気をしても日本の保険が提携している医療機関は無いのでご注意を!)
読んでくれてムルツメスク!