皆さん、你好!
プレハネのまなみです!
さて、本日はようやく中国からキルギスへの国境を越えるべくウチャを目指します。
ルートはカシュガルから国境手前のウチャまで行き、ボーダーを越えたらイルケシュタムを突っ切って一気にオシュまで目指します。
この国境越えは厳しい国境越えであることで有名。
厳しいと評される理由は、2つあります。
まずは御馴染みの中国側での細かすぎる荷物やデータチェック。
スマホ、パソコンの写真やあらゆるデータをチェックされます。一枚一枚、くまなくチェックされ、時には写真も削除される。勿論不可抗力。
入国のときの人権侵害のようなアレをまたやるのか…と思うと気が重い。。
もぅ一つは、中国側とキルギス側でのイミグレのお昼休憩。
13:30~16:30(北京時間)の間の3時間は通過することができません。
よって、この13:30までには上記のしつこいセキュリティチェックを終えてボーダーを通過しておかないと、無駄に3時間足止めをくらうことになる。
今日の最終目的地であるオシュまで到達するにはこの休憩時間までに国境を通過するのがマスト。
それでも到着は夜中になる見込み。
ちなみに今日しくじってしまうと、翌日からは土日に差し掛かり、週末2日間はボーダーが閉まってしまう。
更には滞在しているカシュガルでは、交通関係は全て北京タイムで動くため、常に2時間の時差を意識して行動しなければなりません。
色々が絡み合って厳しいとか大変というより、実にめんどくさい国境越えだなというのがシンプルな感想。
現地時間の朝5時に起きて、まだ薄暗い夜明けの街でタクシーを捕まえて、バスターミナルへ。
ターミナルも開いてるのか開いてないのか分からないほど真っ暗で電気一つ着いていません。
ここでもチケットを購入するためのターミナルに入るため、セキュリティチェックがあります。毎回毎回どこでもありすぎて、少しうんざりしつつも、習慣化してきつつある自分たち。
「ウチャ行きあるよね~? 窓口まだ開いてないか~」だなんて、話してたら「日本人ですか⁉」とのお声かけが‼
一人の男性が声をかけてきてくださり、同じく国境越えしてキルギスのオシュまで行かれるとのこと。一緒にオシュを目指せそうなので心強い!
最終的にこちらの男性、逸見さんとはキルギスのビシュケクまでご一緒させていただきました(笑)
ようやく1つだけ開いた窓口で「ウチャ!ウチャ!」と必死に行先を伝えるも、窓口のお姉さんは「§Π¶ΣΨΩ…メイヨ―‼」と言う。。。
メイヨー⁉⁉
いや、こっちは色んな方のブログを隅から隅まで調べてウチャ経由の国境越えルートがあるのは把握済だ‼
メイヨーなはずメイヨー‼
しかし、どんなにコミュニケーションを図ろうとしてもここでは英語がさっぱり通じない。私たちも中国語はさっぱり。
訳が分からない状況で、なぜメイヨーなのかオロオロとしていると今度は「Where are you going?」と英語が聞こえてくる‼
「キルギスに行きたいからウチャに行きたいんだけど、何故だかメイヨーって言われるんだ!」と説明をすると、どうやら彼らも同じルートを辿る予定らしい。シンガポール人のAbleととマレーシア人のJustin、なんとAbleは英語も中国語も堪能!
彼がテキパキと意思疎通を図り、私たちのパスポートも預かってチャチャッとチケットを購入してくれました。本当にありがたい;;
よし、これでウチャまで行ける!
やっぱりメイヨーな訳なかったじゃないか!(笑)
しかし、この後起きるまさかの事態も私達はまだ知らない。
再度、セキュリティチェックを受けてバスというよりはシェアバン(7人乗り)に乗り込みます。
ドライバーとの交渉がはじまり、「料金に含まれているのはウチャの街までだから、イミグレまで行きたかったら一人10元だ!」とのこと。
これは事前に聞いていた情報通りだし少し高いかもしれないが払う他ない。すると、Ableがサラッと全員分を支払ってくれた。「お金は十分あるから気にしないで!」と。
出会ってまだ30分程度なのに、どうしてそんなに優しいんだ;;
払おうとしても受け取ってはくれなかったので、ありがたくご厚意に甘えさせていただくことにした。
国境のお昼休憩まえにボーダーを通過するために9時出発を目指したが、出発できたのは9時半。ウチャまでは100キロは離れているが恐らく大丈夫そう。
ずーっと山が続く風景を横目に見ながら時折、みんなで話をしつつウチャへ。
一つ目のセキュリティチェックを受けた。
その後も再びバンで走り続け、2つ目のセキュリティチェック。
ここで悲劇が!
何やら若い警察官とセキュリティの窓口の男性が一生懸命何かを伝えている。
Ableが落胆した顔で私達に説明してくれたのは「今日は旧秋月のホリデーのため国境は開けられない」とのこと。
ホリデー…?
まじか。。またここで足止め食らってしまうのか。
今日通過できないってことは、土日明けの3日後まで中国に軟禁されることになる。
パキスタンのスストでもホリデー、ここでもホリデー。
ことごとくホリデーに振り回されて予定が狂ってしまう。ホリデー☆と言えば、なんでも片がついてしまう魔法の言葉にはとうとうお手上げである。
せっかくここまで来たのに…と皆で落胆していると、よりがっくりと肩を落としていたのがシンガポール人のJustin。
彼はビザの関係上今日が中国にステイできる最終日とのこと。これ以上滞在は不法滞在となってしまう。
中国でそんなことをしたら拘束されたっておかしくない。しかし国境は開いていない。
なかなか八方塞がりの中、大使館に状況説明をしてヘルプを求めるも、彼に与えられた選択肢は本日中に飛行機で出国すること。当日航空券はもの凄く高い。。。
結局2人組はその選択肢に従うしかなかった。
私達は、再びカシュガルへ戻るために帰路の分の料金を追加でドライバーに払い、再度2カ所のセキュリティチェックを経てカシュガルへ帰ってきた。
早朝からドライブをしただけの結果になってしまった。
今度はカシュガルの有名宿、パミールゲストハウスにチェックインして皆でお昼ご飯に出かけた。
皆で囲う食卓は楽しい♪
私はラムが苦手なので遠慮したが、すごく美味しいラム串だったらしい。
それぞれ、自分の国でどんな仕事をしているのかとか、これからどんなルートで旅をするのかとか話に花を咲かせながら食事をするのは本当に楽しかった。
Justinはシンガポールでステーキシェフをやっているらしいので、遊びに行った際は絶対食べに行きたい!(笑)
食事を終え、お会計をしようとすると…
Able「It’s done!」
え‼
なんと彼が出会ったばかりの日本人4人を含む6人分の会計を済ませてくれていた;;
国境までのバス代も皆の分払ってくれたのに!
どうしてそんなに優しいんだ(´;ω;`)涙
払うよ!とお金を渡しても「楽しかったから払いたいんだ!」とニッコリ笑って受け取らない。
もぅ、優しすぎるしスマートすぎるし…
あやうくゆきの横で惚れそうになる←
本当にありがとう‼
楽しいの食事のあと、彼らは急ぎで出国しないといけないので空港に向かってしまった。
記念撮影♡
またどこかで会いましょう!
がっかりだった、国境越えの失敗とは裏腹になんだかんだ楽しく過ごすことになるカシュガルステイ。
続きは次の記事へ。
読んでくれて謝謝!
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