グリニッジ天文台の観光、0度の線を跨ぐ!

皆さん、ハロー!

プレハネのまなみです!
世界一周ブログランキングに参加しています!
私達の旅を応援してくださる方は1日1回、下のバナーをクリックお願いします!

(投票されてランキングが上がります
 ※怪しいサイトには飛びません)

只今の場所はロンドン。
滞在したゲストハウスは駅からは歩くけど、キッチン広くて使いやすかったこちら。

Booking.com

Бутик-отель Classes расположен в азиатской части Стамбула. К…

部屋はこんな感じ。

さて、空港泊からの移動疲れもありますがサクッと荷物置いて、観光に出かけます!

天気は生憎の曇り。
さすがはハリーポッターで使われたキングクロス駅。

大きくてカッコイイ。

日本にはないデザインの建築物を見た時、強く異国感を感じますが、これはどことなく東京駅を感じる。笑

さて、電車に乗って向かうのは…
グリニッジ天文台!

世界で使用されている時間の基準となる本初子午線が通る場所ですね。
ここが全ての標準時となり、経線ごとに時差が発生します。

日本は兵庫県明石市の135度が基準。

宇宙では宇宙飛行士が宇宙に滞在している間、ここロンドンの時間に合わせて滞在するそうです。色んな国から色んな時差の人がいるから慣れるまで大変だろうな~



電車での行き方はこちら。

【ロンドン市内】グリニッジ天文台への行き方や料金などの解説!

到着駅からマップを頼りに天文台を歩いて目指します。

街から離れて行って遠巻きに見える景色が、バンクーバーのダウンタウンのよう。

あれ、ちょっとゆきの顔が疲れてる?笑

このだだっ広い丘の小道をせっせと登りながらグリニッジ天文台を目指します。

少し小雨も降り始めての登り坂だったので地味に大変。

そして天文台に到着!!


グリニッジって聞くけど、スペルはgreenwichなのね。

何を表している時計なのか分からないけど、これだけでかっこいい(笑)

エントランスの案内は9ヶ国語に対応してました。

チケットを買いつつ、館内の案内をしてくれるインカムを借ります。このインカムも入場料に込みなので、別途レンタル料等はかかりません。


こちらも日本語対応してたので助かる!
博物館とか美術館、こういう小難しい観光地って英語の説明だけでは得られる情報が不十分なので、やっぱり母国語があると良いですね。

早速出てきました、、
本初子午線!!!!

こいつが0度の線か。

とりあえず跨ぐゆきと私。
あれ、東京ってきっかり135度じゃないのかな?笑

この場所が「経度0度」と決まったのは19世紀のこと。
現在は天文観測は行われていませんが0度線の位置はもちろん不変。

と言いたいところですが・・・!

なんと今はこのグリニッジ子午線は、本当の本初子午線ではなくなってしまったそうです。
1984年にこのグリニッジ子午線の102.5メートル東側へ変更となってしまいました。ちょっぴり残念。

そして館内に入る時、まさかの傘ポン(笑)

しっかり日本語のまま使用されていました。



さて、このグリニッジ天文台に併設された博物館。
1675年にイギリス王のチャールズ2世によって建てられた王立天文台だそうです。

国立天文台なるものはよく聞くけど、王立天文台だなんて他に聞いたことがありません。

実はこの天文台、ただの天文台ではありません。
今日私達が当たり前に使う時計、海外との時差発見に大きく貢献した天文台なのです。

大航海時代、多くの船が外洋に漂い大陸発見の黄金期でしたが、当時は船の居場所が分かる緯度や経度の測定法がなく、船の事故や遭難が多く相次ぎました。

特に1707年にはイギリス海軍艦隊が経度測定を誤ったために、4隻が沈没、2000名余りもの命が亡くなりました。

そこで、イギリス王国は航海中の船が正確な位置情報を掴める方法を編み出した者に2万ポンドを与えるという声明を発表!(この金額は現在の数百万ドルに値するそう…)

多くの研究者が賞金を懸けて、熱心に研究に取り組みました。

主に絞られた方法は

①星や月との距離を用いた月距法
②出発地から現在の位置までの時間の差を用いた方法

とで緯度を算出しようとしたそうです。

それから、研究者たちによる長年にわたる試行錯誤が始まりました。

この部屋は博物館の中でも人気のオクタゴンルーム。
実際に星の観察で使用されていた部屋です。

お、これで何か見えるのか!?

覗いてみたけど・・・

ぼんやりと白いだけで特に何も見えませんでした(笑)

夜なら何か見えるのか、それとも今は単純にレプリカなのかは謎です…。

ちなみに、このグリニッジ天文台は、空気汚染や都市の発展に伴う磁気の影響から天文台としての機能を1954年に停止しているそうです。だから、「旧グリニッジ天文台」とも言われているんですね。

現在では、カナリ-諸島に観測地が移っているとか。

さて、話は戻ります。

研究者たちの様々な考察を持っても、航海中における船の正確な位置の算出にはなかなか辿りつけませんでした。

天体観測だけでは、なかなか難しかったのでしょう。
天文台は陸地だし、海から観測してもリアルタイムに情報を天文台に伝えられる時代でもないしね…



そこで、②の「出発地から現在地までの距離と時間」を用いた方法で算出するには、まずは正確な時間を図る必要。
そこでジョン・ハリソンによって作られたのが懐中時計でした。

振り子の時計は揺れ動く船の上では役に立たないため、懐中時計の製作に取り組みました。

中でもこの4作目の懐中時計は今の時代にも使用できるほど非常に正確だったそうです。

それなのに、月距法派の天文学者からの妨害を受けるなど、ハリソンの苦難は続きました。

どうして、どの時代も賢い人や優秀な人ってのは潰される力が働くんでしょうか…。ナチスもそう。

出る杭は思いっきり出て良い時代になって欲しいものです!


ハリソンが最後に完成させた時計「H5」を完成させたのは、時計制作に着手してから40年を費やした頃でした。

余談になるんですが、吹奏楽の楽曲で「ハリソンの夢」という曲があるんです。

めっちゃくちゃカッコイイけど、吹奏楽曲が1~7の難易度でグレード分けされる中のグレード7という、相当難易度の高い曲!!!!


これ高校の時の吹奏楽コンクールの自由曲で選びました(笑)

私も含め部員みんな死にものぐるいで練習でしたね、、ホントに指が絡まる!

冒頭がとにかく騒がしく始まるんですが、それは様々な機械音が飛び交う騒がしい時計工場を表している曲調です。

難しかったぁ~
良い曲なんですけどね!




近代技術の進歩。
子供の時、おばあちゃん家には黒電話があったくらいなのに、今はそのおばあちゃんがスマホ持ってるから凄いよな~

博物館の出口付近には望遠鏡があります。

どうやらもっとGreatなのがあるそうなので見てみます(笑)

ほー!!
でっかい!!!!

中を覗くことは出来なかったけど、これで夜空を見たらどのくらいの見え方するんだろう。。

私、実は小学生の頃天文学に強い興味を持っていて、将来は宇宙飛行士か天文学者になりたいと思っていた時期があったんです。

小学生なりにお小遣い貯めて、高い天文学の図鑑買ったり、天体望遠鏡も買ってもらって本当に毎晩2時間くらいはベランダで星を見てました。(田舎なので全然星見えるし、しばらく見てたら毎晩のように流れ星も見れる。笑)

宇宙ってめちゃめちゃロマンがあるし、追求し続けてもきっと終わりのない研究と発見の連続で、何より星は綺麗で。

でも今見ているその星も何億光年も昔の星を見ていると思うと、今現在は存在していない…でも光だけ今の私たちに届いてるって…あぁ、めっちゃロマン…。。

当時ネット検索して、ある天文学者の方に連絡をとって進路相談しましたが(←いやまじで行動力w)、ハーバードくらいの学力はないとまず無理とのことでした。。泣

それから次の夢に出会うまではめちゃくちゃ勉強頑張りましたけどね!
にしてもハードルが高すぎませんかね!泣

博物館を出た後のお土産屋さん。

本初子午線がモチーフのものや、星や月のアクセサリー、時計などなど。

記念に凄く素敵な何かを買って帰りたかったのですが、残念ながら惚れるものはなかったので記憶だけ大事に心に留めておきます。




グリニッジ天文台、なかなか面白かったです!

さほど興味ない方は子午線をサクッと跨いでお土産屋さん見て終了!でも良いのかもしれませんが(笑)


時間という当たり前の空間の中で生きていますが、その原点を覗くのは興味深かったです。

天文学好きだし、ハリソンについて知れたし!(というかロンドンにあまり見所が)



ロンドンまで来たら、是非行ってみてください!
せめて子午線跨ぐだけでもね!!


読んでくれて、Thank you!