ナマステ!
プレハネのまなみです。
インドで一番好きな街、アムリトサル。
街が綺麗で、穏やかで、シク教徒によって秩序保たれた素敵な街。
甘すぎるシェイクを堪能したり
インドらしからぬ、お洒落なカフェで食事をしたりしました。
私達が行ったHungry Pointは内装も清潔で食事も高くなく、美味しくてオススメです!
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フラッグセレモニーも見に行ったし、黄金寺院も見に行った。
インドでようやく穏やかなひと時を過ごしていた。
明日はパキスタンに向かう。
その時に悲劇は起きた。
犬に噛まれました。
日本ではどうってことない。しかしここはインド。狂犬病発症率世界一のインドである。
日本ではなじみがありませんが、狂犬病を発症してしまうと、現代の医療技術でも助かる術は一切なく、致死率なんと驚愕の100%。
噛まれた状況はこうだ。
事故発生は8月30日。
(ブログの更新が遅れている←)
これから先、写真などはありませんがご容赦ください。
不幸中の幸いなことに、噛んできた犬は野犬ではなかった。滞在していたホステルに2頭の犬がいて、そのうちの一匹セントバーナードだったかと思う。サモエドばりの大型犬。
その子の写真は撮っていたのに噛まれたショックから消してしまった←
チェックインしたその日からその2匹には会っていたし、攻撃的な犬には思えなかった。
インドで過ごす、最後の夜に私達は黄金寺院の観光に行き、夜10時ごろに宿に帰ってきた。
宿の門をくぐると、外でご飯を食べている例の大型犬の姿。宿に入るべく、靴を脱いだ。
動物好きな私は魔が差して、その子の名前を呼んで少しだけ近づいてしまった。
触ってはいない。
その次の瞬間…
カブッッ!!!!!!
え、痛っっっい。
冷静に思い返しても痛すぎた。噛まれてから40日以上たった今でも今でも時折痛む。
噛んでから犬が一声吠えたので、ゆきがこちらを振り返る。噛まれた瞬間は見られていない。普段から動物に近づかないように散々注意されていたので、「噛まれちゃった」ってすぐに言えなかった。。。
一旦はいつも通りの普通を装うも、痛すぎる。噛まれたのは左手の中指と薬指。
手がジンジンしすぎて動かすこともできないし、じんわりと血が出てくる。
そして頭を過ぎる、いや過ぎるというよりもガンガンに出てくる狂犬病への不安と恐怖。
きっと顔がものすごく強張っていたんだと思う、ゆきが異変に気付いた。
ゆき「どうしたの」
まなみ「…噛まれちゃった」
ゆき「は⁉⁉ 近づくなっていったじゃん‼」
当たり前に怒られつつも、心配されて傷口を見せる。
飲み水用の綺麗な水で傷口を洗い、出る限りの血を押し出した。
怪我の具合なんてどうでも良い。
とりあえず、この犬が狂犬病にかかっているかどうか。もし狂犬病にかかっているなら、私も24時間以内に暴露後ワクチンを接種しないと真剣に死ぬ。
すぐに宿のオーナーに話をしに行った。
オーナー「She is clean, she is clean」
そう2回繰り返した。ワクチン接種について尋ねると毎年打っているとのこと。
本当にそうであれば問題ない。
オーナーを疑うのも失礼な話だが、本当にワクチンを打っているのかどうか私には確かめようがなく強い不安は残ったまま。
オーナーは、不安だったら明日薬局でワクチンを買って接種したら良いよ!と助言してくれた。その日はもぅ夜も遅かったのでどこの病院も開いていない。
普通なら翌日にでも病院を手配して受診するところだが、アムリトサルには手配してもらえる病院がなく、その上私達は翌日にパキスタンに移動するつもりだった。
デリーまで戻れば病院はある。
ゆきはオーナーが「ワクチンを打たせている」というのを信じているようだった。私がどうしても病院に行きたいならパキスタンは数日後でも良い、判断は任せる。といった状態。
私もオーナーは人柄もよく信頼したい一心だったが、実際に噛まれている身としては依然として強い不安がのこる。出来たら暴露後ワクチンは打っておいて損はないし、より安心できる。(通常なら5回の暴露後ワクチン接種が必要だが、事前に狂犬病予防ワクチンを2回接種していたので、私達の場合は3回で済むはず)
こんな生死が関わる状況で何を言っているんだと思うかもしれないが、この時私は2人で行動している為に待たせてしまうのが非常に申し訳なく感じた。
噛まれてしまったのも、迂闊に犬に近づいた私が悪い。それなのに、またまた私のせいで、病院の為に国境越えを伸ばしてスケジュールを狂わしてしまうのは非常にバツが悪い。
予定通り、翌日パキスタンに行くことにした。
100回、思い返しても大バカな判断だと思う。
バカに塗る薬はないってこういうことか。
一応、自分の不安をかき消せるように暴露後ワクチンだけでも翌日探しにいこう。その日はそのまま眠りについた。何もしなくても指はずっと痛いまま。
翌日。
パキスタンへの国境越えを考えると10時くらいには宿を出発したいところである。
8時くらいから開いている薬局をしらみつぶしに6カ所くらいは回った。しかし、どこも置いていない。仮に病院に行っても、この国は薬局に置いていない薬は投与されないので病院にいっても無駄である。
時間的にもキツくなってきたので、宿に戻った。
どうしようもなかったので、専門的なアドバイスをもらうべく日本のトラベルクリニックにスカイプで電話をかけた。
日本にいるわけでもなく、患者にもならない私に看護師さんが的確なアドバイスをくれた。
その犬が狂犬病ワクチンを本当に打っているかどうかは確かめようがないので、暴露後ワクチンを打っておいた方が良いということ。
仮に24時間以内に打てなくても、接種をしたら抗体があがるので打てる時に打ったが良いということ。
アドバイスに従って、とりあえずパキスタンを目指し、パキスタンで打てたら打つことに決めた。
結果的には噛まれてから4日後に、パキスタンのラホールで一回だけ暴露後ワクチンを打つことができました。
2回目以降も打つ必要が本来あったのですが、接種スケジュールと私達のスケジュールが合わなかったこと(いや、どう考えても合わせろよバカ)、そして病院側も「ペットとして飼われている犬なら問題なんじゃない?」てきな楽観的な感じだったので1回の接種で終了にしました(それでも打っとけよ大バカ)。
しばらくは髪の毛を手櫛で通すのすら痛かったです。カバンの中のものを取るのも左手は痛くて使えませんでした。
1週間ほど経ってからようやく痣に変わったのも不思議で少し怖い。
狂犬病の潜伏期間は基本的には1~3カ月。長い人では1年ほどの潜伏期間があるので、未だにひそかに狂犬病の恐怖を感じたまま生活をしています。
噛んできた犬が噛んだ日から2週間経っても生きていたら、狂犬病にはかかっていない犬と判断できるそうです。宿のオーナーに「犬は元気にしてますか」と連絡してみようかと思います。
発症してしまったら5日以内に100%死んでしまう、恐ろしい病気。
狂犬病の懸念がある国に旅行される際は、事前に予防ワクチンを接種しておきましょう! 世界一周される方は、他のワクチンも同時に打っておいた方が良いのでよかったらこちらの記事もご覧ください。
カオサンロードからスネークファームへの行き方と予防接種の受け方の解説!
長くなってしまいましたが、これがインドで犬に噛まれた一部始終です。
この後も動物に噛まれることなく、今回の件も発症することなく旅を続けていけますように(切実)
読んでくれてダンニャワード!
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