皆さん、フデミダッハ!(オランダの挨拶)
プレハネのまなみです!
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さて、昨日に引き続き今日はゴッホ美術館に行ってきます!
ヨーロッパはクラシックや芸術関連の宝庫ですね。
音楽巡りはオーストリアが楽しかったけど、絵画ならオランダ!
ゴッホ美術館の場所はこちら。
昨日訪れたアムステルダム国立美術館からも歩いてすぐの距離で、コンセルトヘボウ管弦楽団のホールとは目と鼻の先の距離にあります。
この日は生憎の雨。
美術館に入館するには予めオンラインでチケットを買っておくか、美術館の近くにあるチケット販売機から購入することができます。
入館するにあたって、ある程度入場規制が行われているようで15分刻みでチケットが販売されており、残数も確認することができます。
入館するときに「ゴッホよりラッセンが好っき~!」とか古いネタを歌っていたら、ゆきに少し怒られました(笑)
このネタ、若い人は知らないか…。
入館して最初に見えるのは、ゴッホの生涯年表。
彼は今でこそ知らない人はいないほどに有名になりましたが、生前は全く評価されず売れた絵はたったの1枚。
相当苦悩が多かった人生だったと思われます。
ゴッホ美術館では無料でオーディオガイドの貸し出しがあるので、気になる絵の解説を聞きながら鑑賞することができます。(全ての絵に解説がある訳ではありません)
ゴッホは自画像を多く残していますね。
ゴッホが実際に使っていた絵具とパレット。
当時売れていなかった画家のパレット等がこうして残されていたことが不思議でなりません。
個人的に思っていたことですが、ゴッホの絵はどの絵にも黄色や黄土色などをよく用いられているような気がします。
「黄色い家」
絵を描くときに用いられやすい色なんだとしても、背景をわざわざこの色で塗りつぶすくらいなので彼が好きな色だったのかもしれませんね。
「馬鈴薯を食べる人たち」
全体的に暗い色調で描かれていて目を引いた一枚。
これはゴッホが32歳の頃の作品で、ある貧しい家族がランプのみで灯された部屋の中で慎ましくじゃがいもを食べている光景です。
とても素朴で鬱々としたメッセージ性を感じる絵。
彼は「僕はこの絵で何よりも、ランプの下で皿に盛られた馬鈴薯を食べる人々の手が、大地を耕していた手であることを明確に表現することに力を注いだ」 と言い残しているそうです。
近くには手のデッサンも展示されていました。
画家の中でも「どの絵を見ても共通して感じるものがある」画家と、「まるで違う人が描いたような絵」を描く画家といますが、ゴッホは時期によって後者寄りな気がしますね。
ちなみに音楽だと、モーツァルトが作曲した曲は初めて聞く曲であっても「ん!モーツァルトっぽいな⁉」って思える類似性があります。
彼はどの曲書いても華やかに仕上がるんですよね。
全体の半分を少し見終えたくらいのところに目玉の作品があります。
誰しもが知っている作品。
ひまわり
さすがにこの絵の前は人だかりが出来ていて、皆さん写真を撮っていました。
彼は生涯かけて7枚もの「ひまわり」の絵を描いています。
驚くことにその7枚のうちの2枚が日本の所蔵されていました。
1枚は損保ジャパンがオークションで58億円で落札し、もう一枚は神戸の個人宅にあったそうですが、その個人宅は火災に遭ってしまい、貴重な絵も消失。
今世界では6点の「ひまわり」が残っています。(本当は11点あるとか、うち3枚はレプリカがあるとかの説もあります)
「アルルのゴッホの寝室」
タイトルの通り、アルルに住んでいた時のゴッホの寝室です。
ゴッホは「僕はこの作品で絶対的な創造力の休息を表現したかった。」と語っているようですが、いよいよ凡人には何を語りたいのか分からない範疇まで来ました(笑)
私もゆきも絵を見るのは好きだけど、絵心は皆無です(笑)
ゴッホは日本の浮世に強い感銘を受け、日本に憧れの念を抱いていたようです。
これ、ゴッホが描いたものです。
元々あった作品を模写したものではありますが、漢字まで頑張って見様見真似で描いたと思うとジーンと来ますね…。
桜に憧れる外国人って多いですよね。
日本人としてもやっぱり桜は美しいと思うし、毎年お花見は絶対したくなりますもんね。
今年はコロナで出来ませんでしたが、来年こそは!!
ゴッホの後期の絵たち。
そして、痛々しいエピソードと共にインパクトある絵がこちら。
片耳だけガーゼのようなもので覆ってありますが、ゴッホは晩年に精神を病み、自分で自分の耳を切り落としてしまいました。(左耳を切ったはずなのに、右耳が無いように描かれてるのは何故なんだろう)
ゴッホが心から尊敬していた画家ゴーギャンとアルルで共同生活を送るはずだったのに、2人の価値観の違いから関係性が壊れ、ゴーギャンは怒って家を出て行ってしまい、耳切り事件に。
その時期からゴッホの精神は一気に崩れてしまいました。
美しい絵も多く残しているのに、たった1枚しか売れなかったのが不思議でなりません。
単純に知名度が低く露出させなかったのか、当時は評価されない絵だったのか。。
ゴッホは晩年に耳を切り落としたあと、精神病院に入院して退院しますが、その後すぐに自分の胸をピストルで撃って自殺しました。
非常に不謹慎なのは承知の上なのですが、どうしてもその死に方に美しさを感じてしまう自分がいるんですよね。
芸術は孤独や煩悩の中で開花することが多く、いかにも芸術家らしい最期だったような気がします。
この美術館にはゴッホの作品のみならず、他の画家の絵も多く展示されています。
どなたの絵か忘れましたが、私もゆきも20分くらい見入った大きな絵。
穏やかな日常の中に、農作業や生活の大変さがほんのりと滲んで伝わってきます。手前の男性の荒々しい描かれ方が特に好きです。
クロード=モネ
バンクーバーにいたときも1人でモネの展覧会に行ったことがあります。
彼女の絵はパステルカラーが多く柔らかくて癒されますね。
この辺も私は知らない画家の作品でした。
そして美術館の最後はお約束のお土産コーナー!
やはり日本のゴッホの関連性って書籍に残るほど強いんですね。
葛飾北斎や歌川広重の浮世絵本も。
定番のミッフィーちゃん♡
ひまわりのワンピースが似合ってる♡
いかがでしたでしょうか。
殆ど絵の紹介となってしまいましたが、アムステルダムに来たなら国立美術館と合わせて是非立ち寄っていただきたいスポットです!
所要時間や作品のボリュームは圧倒的にアムステルダム国立美術館の方が多いのですが、ゴッホについては中学の授業で習うので少なからず「見たことある!」という作品にいくつか出会うはずです。
ゴッホの短いながらも激動の人生に思いを馳せながら、1つ1つの絵を鑑賞していくのはとても面白いものでした。
美術館の前後に街ブラ観光もしてきたので、それはまた別記事に!
読んでくれてダンクユ!