サラーム!(トルクメの挨拶)
プレハネのまなみです!
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アシガバートから寝台列車に乗って、アゼルバイジャンのバクーへ向かうべくトルクメンバシに着きました。
これがもぅ、、、
二度とやりたくないなと思う程、大変な移動だったので、お金で解決できる皆さんは是非サクッと飛行機で飛んでください(笑)
結論から言うと、
アシガバートからトルクメンバシまで12時間
トルクメンバシからバクーの街まで90時間
計102時間越えの大移動でした。。。
今回の記事はその全貌を執筆しましたので、とても長くなりますが良かったらご覧ください(笑)
サクッと読みたいかたは目次をご覧ください。
船は明日来るらしい
さて、寝台列車が着いたところから、バクー行きのフェリーが出ている港までは少し離れているのですが、寝台列車で同室だったおばちゃんがご厚意で車で港まで送ってくれました!
港に着いてみると、なにやら大層立派な建物が。
これがフェリーターミナルです。人のブログでは割とオンボロっぽかったから綺麗になったのかな。
ちなみに夜は無駄に綺麗なライトアップ
さて、超絶不定期で知られるアゼルバイジャン⇔バクー間の船。
一体に何日待つのか。
港に到着したその日の朝にチケットカウンターへ直行しました。
運よく当日乗れたりなんかしないかな?だなんて甘すぎる幻想を抱きながら次の船を尋ねると、「明日の夜だよ!」とのこと。
金額は60ドルの船と100ドルの船があるのは聞いていましたが、運悪く100ドルの方の船に当たりました。高いからと言って60ドルの船を待とうもんなら、いよいよいつになるか分からないので、100ドルチケットを買う他ありません。
2人で200ドル。
いやー高いなぁ。
そして明日かぁ。。。
まぁ3日待ったとかいう人も全然いるんだし、まだマシかぁ。
と、この時は思ってましたね。えぇ。
しかし、私たちはウズベキスタンを出国してから今で2日お風呂に入れていません。
・ダルヴァサのユルタでの宿泊(シャワーなし)
・寝台列車での移動(シャワーなし)
そして今日。
予定では明日の夜に出港して、船内のお風呂に入れるはず。
と思ってましたが、どうやら今回来る船はサロンというランクの船で一番ランクが低いためにシャワーはなし!
4日シャワーなしが確定しました。
いくら体調を崩していても4日もお風呂に入れなかったことはないので、もぅ自分への嫌悪感が半端じゃなかったです。
砂漠を歩き倒して来たのもあって汗かいてるし。
身体はベトベト、髪はギシギシ。
港に着いたとき、全然人がいなかったのできっと前日にでも出港したんだろうな。
あと1日、到着が早ければ!
私達が場所取りした座席のすぐ後ろに、とあるご家族がいらっしゃって船が来るまでの間、ずっと話しかけてくださり、とてもよくしてもらいました。
私の名前を覚えて「マナミー!」と何度も名前も呼んでくれて、バクーにも家を持っているから泊まるところが決まっていないならウチに来なさいと。
私達が結婚式を挙げる時は、日本にお祝いに行くから教えてくれ!とか(笑)
言葉は全然通じないので、雰囲気での会話とGoogle翻訳ですw
とりあえず、手持ちのトルクメニスタンマナトは他の国に持ち出しても全然価値がないので、国内で使い切らねば!と思い、その日の晩御飯は豪遊(笑)
ターミナルには食事処はおろか、売店も何もありませんが隣にホテルがあるので、ホテルのレストランで食事ができました。
ふぅ~満腹満腹♡
美味しかったし、お金も良い感じに使えたし良かった~^^
↑これを後に激しく後悔します。
ターミナルに戻って、歯磨きだけ済まし、今宵はこの3列シートが寝床となります。
充電ができるだけ有難かったですが、夜中は凄く冷え込むので寒い寒い(;゚Д゚)
寒さのあまり何度も目を覚まし、ダウンジャケットを引っ張り出しましたがそれでも寒い。
なんとか耐え忍んで朝になりました。
勿論wifiなんて気の利いたものはないので、やることと言えばオフラインでワードにブログを書き溜めるのみです。
船が来ない⁉
昼過ぎに衝撃的な情報が入ってきました。
なんと船は今日来ない…‼
また同じように一日過ごさないといけないのか。。
でも明日は来るはず。スタッフに聞いたら「いつ来るかなんて知らないわよ。私達だって知りたいわ」とのこと。。
まじか。
待っているのは私達だけではありません。
同じようにアシガバートから寝台列車でやってきた人たちも同様に港で野宿しています。しかし、準備の良いもので毛布や枕までもってきている現地人(笑)
途中で、トルクメ人のおばちゃんが御裾分けしてくれました。
このトマト、塩だけ振って食べたら凄く美味しかった~。
ズッキーニ⁉え、生で⁉とか思いましたが、キュウリでした(笑)
しばらくすると、ダルヴァサで出会ったシンガポール人のWisleが港にやってきました。同じ経路でバクーに向かうことは知っていましたが、彼はアシガバートの宿で一泊してから来たので遅れて参戦!
その後もオランダ人観光客の方も加わりました。
日中は変わらずひたすらにブログ。
バスを使えば町に行けるのですが、行った人から聞くと特に何もなさそうです。
そして私達はもぅ十分なトルクメマナトを持っていなかったので、余計なことは出来ず(笑)
ターミナルにあるATMも現地人しか使えず、SIMカードを買おうにも観光客には高く設定されているので買えず、両替も現地人しか対応してくれません。
なんで昨夜、豪遊しちゃったんだろう。
待たす割にはなかなかのハードモードな環境です。
トイレもペーパーないしね(笑)
暇暇暇暇暇暇。。。
何かをしながらでもなく、1つのものをひたすら待ち続けるのはこれが最長かと。
お腹が空いたので、再度レストランへ。
手持ちのお金は100円程度。
これが尽きればいよいよ所持金ゼロ。
(キャッシングも両替もできないため)
まぁ、でも本当は今日来る予定だったんだし、さすがに遅れても明日中にくるっしょ!とタカをくくっていたので、その100円分、しっかり使い切っちゃいました。
でも見てください!
フライドポテトにゆで卵2つ、水2本とアイス2つ。
これでたったの100円!?!?
驚愕の物価です。
トルクメは宿だけ異常に高いけど、トータルの物価で言えば今までで1番安いんじゃないかな。
結局この後も、一般の現地人に頼みこんで1ドルだけ両替していただいて、もぅ少し食料調達できました。しかも1ドル20マナトという超絶良いレートで;;
本当に有難かったです。
暇すぎてモンハンするゆき(笑)
寒さに凍えてこの日も眠りに着きました。
50時間待ってイミグレへ
翌日、昼頃にようやく搭乗の案内が始まりました。
結局、イミグレに進めたのは港に到着してから丸2日以上たってから。
もぅ砂漠トレッキングやら、不十分な睡眠やらで疲労困憊。
ちょうど50時間、待ち続けました。
イミグレの際に、ずっと話しかけてきてくれたご家族は何故か出国させてもらえない様子で、悲しそうな顔でターミナルに引き返してしまいました。
一緒に移動できると思っていたので、特にお礼も言えないまま。ちょっと悲しかったな。
イミグレ通過してから船に乗り込むまで3時間待ち。
アゼル船とトルクメ船があるようですが、今回はトルクメ船が来てくれました。
待ってたよ…(´;ω;`)
船に乗り込むと、私たちと同じタイミングからずっと待っていたおばちゃんが嬉しそうにずっと私の頭を撫でてくれました。
言葉は分かりませんが、雰囲気から察するに「やっと船に乗れたね!長いこと待ってたものね、偉かったよ~」って言いながら労わってくれているようでした。
ターミナルでしきりに声をかけてきてくれた家族を船内でみることはありませんでした。如何なる理由で、出国できなかったのでしょう。
船の中はこんな。
子供用のプレイルームまであり
何度も見かけるお馴染みのこの人。
首相さんかな。
このバクー⇔トルクメ間の船は食事がめちゃ不味くて食べれたもんじゃないなんて書かれていたので、念のためレストランで少しだけ食料調達して乗り込みました。
結論、アゼルバイジャンの船は食事が不評みたいですが、トルクメ船の食事はとっても美味しかったです!
プロフなんて、これまで食べたプロフで一番おいしかった(笑)
一緒に乗ってるポテトなんかは、事前に買ってきたやつです。
そして、船内でもシャワーは浴びれず寝るのみ。
アゼル船やランクの高い船はちゃんとシャワーや寝床あるみたいなのでご安心を。
本日の寝床は…
出たな、コイツ!!!!!
またも3列シートとの格闘が決定致しました。
地味に間隔が開いてるし身体痛いんですよね、コレ。
船はちょうど12時間かかると聞いていたので、今夜眠りに着けば翌朝にはバクーかぁ。って思って眠りにつきました。
またも寒さに凍えて就寝。
船が動いていなかった
起きて外を見てみると…
「おーバクー着いたー!!」
と言いたかったんですけどね??
眠たい目をこすって、何回見ても昨日と全く同じ景色。
マップを確認しても全く動いていません。
どうやら、一晩ずっと停舶してたようで動きなし。
結局、船に乗り込んでから出発まで18時間待ちました。
もぅイヤ…(笑)
ここまで来ると笑えてしまって仕方なかったです。
朝食
ようやく出港したものの、今度は船酔いとの格闘です。
大型船の割にはなかなか揺れるので、船内を移動するときは何かに捕まりながらじゃないとヨロけて転んでしまうほど。
船酔いでダウンした私。
食事は基本的に朝晩1回しか支給されないようで、今回のように乗り込んでから2晩船内にいても晩御飯は1回のみ。
一応食事があるのかどうか確認しに行くと、有料とのことでした。
じゃぁご飯は今夜は我慢しようかってゆきと話して帰ろうとすると、それを見かねた現地人がなんと食事代を払って私たちに食べさせてくれました!
現地人にとっては安い金額ではないし、喋ったこともないのに‼
どうしてそんなに優しいんだろう;;
こうやって、お恵みを受けたりご飯を分けていただけることが多いのですが、こんなことが起こるのは何故か発展途上国だけ。
皆で分け合おうって精神があるのかな。
自分たちだけで戴くのも忍びなかったので、他の外国人観光客も呼んで6人でシェアして食べました。6人で2人前は少なすぎると思ったのか、もぅ1食分もご馳走してくださいました;;
温かいお気遣いをいただいて、よりおいしく感じた食事でした。
船はカスピ海を渡っています。
船で国境越えをするのは今回が初めてでした。
初めはマゼランにでもなった気分でドキドキしていましたが、あまりにも時間がかかってもぅウンザリ(笑)
バクーに到着
船が動き始めてから14時間、バクーの港に着きました。
ここでもなぜか、船が停舶してから外に出れるまで1時間待機。
船を出る際も、トルクメに入国した時と同様に外国人は優先的に通してくださいました。
イミグレを済まして、市街地行きのバスを待ちます。
これもまたなかなか来ない。
時刻は深夜12時頃。眠い。
なんと今日オープンしたばかりだといういうDUTY FREE SHOPがありました。
このお店に入ったり、外の風に当たったりを繰り返して3時間、ようやくバスが来ました。
長かった・・・‼
これでようやく6日ぶりのシャワーにありつけそうです。
結婚前から、女として終わっているようなこの醜態をさらしてしまいました。
後にも先にもこんなにお風呂に入れないことはきっとないでしょう。
母に連絡して伝えたところ、「きったね。ゆきくんが可哀そう」と言われてしまいましたが。
今回はお互い様ということで互いを慰め合おうと思います(笑)
100時間越えの移動のまとめ
バスの移動やら、バクーの宿に着くまで夜を明かす必要があったので、アシガバートを出てから110時間近く経ったかと思います。
もぅ2度としません(笑)
ホントにお金に余裕のある方は、アシガバートからフライトで飛ぶか、陸路ならイランに抜けた方が良いかと心底思います。
以上、なにも面白味はありませんが、トルクメからアゼルまでカスピ海を船で渡った全貌です。
長々と読んでくださり、ありがとうございました!